C90DX 修理、整備

PEAKY

2011年12月08日 19:40

ブログを御覧になって「6Vのカブを買うのでメンテナンスしてくれますか?」

というのがこの依頼の始まりでした。



「欲しいのが見つかったのでオークションで落とします!」ってメールも来ました。


そして届きました!  ってことで浜松から乗って来てくれました。




外観はかなり程度が良い方だと思います・・・・が、

いかんせんエンジンの調子が悪すぎる

そしてハンドルがガタガタ・・・



P:「よくこれで浜松から掛川まで来ましたね?」

T様:「ハイ、怖かったです」


そりゃそうでしょう

と、いうことでお預かりしてエンジンとハンドル周りを重点的にメンテ開始です! 



先ず、レッグシールドを外し・・・・ 茶色いエンジンから何とかしましょ




とりあえず、キャブレターからエンジンの外側がキレイになりました




で、エンジンから診ようかな~?  と思いましたが

ステムベアリングの引っ掛かりが気になっていたので、そちらから先に




バラシてベアリングの剛球とベアリングレースを交換します。



ステムナットの締めすぎでゴリゴリ・・・っと重い感じがするものもありますが

今回のは通勤快速とか(先日のKSRと同じ)バイパスランナーな車両に多く見られます。

完成画像は無いですが(動きは画像で判り難いから)直りました

キャブのインテーク側はススだらけ




じゃそこからキャブキレイにしましょ




開けてみるとフロートチャンバーの中にはサビが・・・




ケミカルと部分的にゴシゴシフロートチャンバーの中もジェット類もキレイに・・・




このカブのキャブ用パッキンセットは廃版だったので、

賭けで発注したDAX用品番でパッキン類全て新品にできました




コック部分に入っているウェーブワッシャも新品に




このキャブにはコックの反対に真鍮ストレーナーが付いていますが、これもOリングも・・・


気持ち良いくらいキレイになってあとは調整だけ

キャブが済んだらヘッド開けてみる・・・カーボンが付着しているものの20000km超えのエンジンには・・・


見えない

外したバルブにも当然カーボン付着してますがヘッドとは付き方違う




こちらはバルブのポート側のカーボン




検証したらバルブはキレイに




こんな感じに・・・この後擦り合わせを・・





燃焼室も綺麗にカーボンを落とし




タコ棒使って擦り合わせ・・・・作業を見ても知らない人はそう思えない動き


このエンジンのヘッドガスケットはワッシャの様な銅盤


初めてこのタイプのエンジン触りましたが全てが新発見で楽しい

この後ピストン外して謎が解けた・・・



なーんだ既に0.25のオーバーサイズが・・・


アチコチに液体ガスケット塗りたくっていた理由が

でも塗りすぎだし


ロッカーアームも真っ黒


なので下のが上の様になるまで磨きます


で、戻って組んで擦り合わせがちゃんと出来て漏れがないかガソリン入れてみます


漏れてればポートの方に滲んでくるから


このエンジン普段やってるOHCの感じの順序ではバラセナイそしてクメナイ


バラシ始めですが・・・・

すでにポイントがシリンダーヘッドサイドに! っで、初めてです~







いつもならカムスプロケット見えるけど見えません~~


危うくここでピン見つけなければ泣くとこでした。

危なかった~~

でも考えながらバラスのは勉強になるね、慣れがないからひとつ1つが慎重だし



でももう覚えました


錆びていたシリンダースタッドボルトも交換して組み立てに




ですが、ここからスピードアップを余儀なくされたので、出来上がりの画像は無し

まあ、お客さん本人に経過を見せるのが目的なので

ちゃんと調子よくなっているのが全てなのでご本人が納得できればそれでOK!



途中、シリンダーにホーニング的ナことを施してピストンの気持ちの目線でパチリ!




アチコチ作業している間にいつもの『スプラウト』さんに出していたシートが出来上がったので








ロゴを特注ステンシルでシュ~!  と出来上がり。

で、装着







イイ感じに出来上がりました、スプラウトさんいつもありがとうございます!


この他に6Vってゆうかカモメハンドルの車両に多く見られる、ハンドルガタガタの症状も

ダンパーゴム換えずに他の部分加工して修理したりして、無事納車~~~!


ってゆうか、乗って帰られました



が、また入庫することに・・・・・


それはまたいずれの機会に・・・



とりあえず、ちゃんと直ったんだからね~~~!!
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