Honda CZ100 修理

PEAKY

2014年07月11日 06:24

またまた珍しい車両が…





とある、有名な方からの修理依頼です。


『どうもキャブがダメそうだ…』
「火は飛んでいるけど、始動性や走るまでに至らないのと、ガソリンが漏れる他…」

お客様旧いモンキーやダックスなど数知れず弄られている方ですが、
「縦キャブはよく解らないから」との判断で、ウチのお客様からの紹介でやらせていただきます♪

基本的な情報を信じて…

まずはキャブから


元のキャブが良くなかったから、同タイプの程度の良いものに交換されていました。

その情報が無くても、キャブ開けてみてサビが酷いのにタンクの状態が良いと、どちらかは換えてある
などの履歴を色々推理しながらの作業は楽しいです。
まぁ、正しい情報は多い方が助かりますが、お客様の推理や思い込みの情報は要りません(笑)



これでキャブの中は綺麗になりました♪
外は当然先に綺麗にしてあります(笑)


とりあえず組んで、着けてみます。




すると、いろんな所からガソリンが滲み出て来るので、各パート同士の合わせ面の状態やパッキンの状態を修正します。







その後は各合わせ面やオーバーフロー等のガソリンの漏れや流出も無く、
エンジンも普通に始動して、暖まればアイドリングも安定して普通に走行
できるようになりました。






普通に…普通に…と書いてますが、旧い車両は既にあちこちが普通ではないので
普通に戻す…修理と言うより最初の状態に近付ける作業だと考えています。

なので皆さんがよく言われる『当時物』僕のやり方には全く響きません(笑)

ただ、博物館にディスプレイするだけで動かさない車両は、フルオリジナルとか
当時物のパーツで仕上げた方が聞こえが良いのでそれで充分でしょう。


ただ、僕は動かして…それに乗って走るのが本来の使い方だと思うので、現在の
技術や材料で作られた部品をどんどん使える物は使って動くようにする。

それに共感してくれるお客様のカブ等の、作業させて頂けたら嬉しいと思います♪


納車前のお気に入りのショット…



存在感が堪らないです。




Mさま この度は貴重な車両の作業させて頂きましてありがとうございました!!

やはり実車を触らせて頂くと写真からは判らない発見が多数あり楽しませて頂きました。


MOTO PEAKY

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